財産を失う
世の中にはこんなこと
当たり前のように転がっているかもしれない。
それでも、
私には結構大きなダメージだった
怒れなかった
責められなかった
罵倒できなかった
それは、
私の中の「よき妻」という
価値観がそうさせているだけかもしれない
芸人を支えたよき妻
夫に文句も言わずに支え続ける妻
そんなテレビ越しの誰かもあるけど、
亭主関白だった父を支え続けた母は
私の価値観に一番大きい影響を与えている
貧しくとも、病気になっても、
文句を言わずに支え続けた母は、
私の中の妻像なのかもしれない
それでも、今、そういう自分であることが、
私を私で保つために必要みたいだ
良妻賢母
夫を支える健気なよき妻
周りには
そういうふうに見てくれる誰かがいて、
私を認めてくれているんじゃないかと
そうやって自分の価値をたしかめたい
自分のプライドを守りたい
きっと今の自分を支えているのは
そういう私のブラックな部分だ